

※R7年産 新米は販売を終了しました。このページは、来年(R8)産の予約になります。
ページをご覧いただきありがとうございます。
この記事を書いているのは、5年前に宮崎県の自然豊かな美郷町という町に移住した高城 嘉樹(たかじょう よしき)と申します。
普段の僕は有機野菜を作る農家ですが、その傍らで「下区ちくせん実行員会」という地域運営組織を立ち上げ、そのリーダーとして活動しています。
僕が住んでいる美郷町下区は、わずか40世帯が住む小さな村ですが、60歳以上の方が6割以上で、40年後には村の人口が9人になると言われています。このまま何もしなければ、やがて僕が移住した自然豊かな美しい下区は消滅してしまうでしょう。
耕作放棄地対策、買い物弱者対策などやることはてんこ盛り。どこから手を付ければいいのだろう・・・

米を特産品とした村づくり
写真のように、ここ数年、有志7人と村の存続にかけて真剣に話し合い活動してきました。
しかし店もない、病院も遠い、目立った観光資源もない、高齢化による農業者のリタイヤで増え続ける耕作放棄地と減り続ける人口。組織のリーダーとして地域振興の起爆剤となる材料を見つけることができず、僕は真剣に悩んでいました。
そんなあるとき、有志7人のうちの1人から、米をいただく機会がありました。
「鳥ノ巣(とりのす)」という集落でお米を作られている方です。食べてみると、メチャ美味い!!もちもち、甘く嚙むたびに舌が喜んでいる。
僕はかつて、都市部でオーガニックレストランを経営していたときがあって、わざわざ、他県から美味しいお米を取り寄せていた米マニア^^そんなお米より断然、美味しかったんです!!
調べてみると僕の住む下区には、
など、お米が地域の特産品となる可能性があることが分かりました。実はこの集落で米を作っていない農家は僕だけだった・・・・・(笑)
鳥ノ巣米に焦点を当てた3つ理由
下区には小八重や大久保、鳥ノ巣など6つの集落があります。
今回、紹介するのは「鳥ノ巣」という集落のお米です。
国道から外れて標高230mの険しい山道を登っていくと、木々に囲まれた細い道の先に視界がパッと開けます。
そこに広がるのは、山水に潤された美しい棚田。「鳥ノ巣 天空の棚田米」の生誕地です。

なぜ6つの集落のうち、鳥ノ巣のお米を販売しようと思ったのか?
理由は3つあります。
こんなの、どこの農家も言っているよ・・・きっとあなたはそう思ったはずです。
僕もそう思います。どの産地もそうやって自分のお米をPRするんです。
でも、ほとんど根拠なんて示さない(示せない)いんですよね。
なので、R7年の4月から鳥ノ巣の田んぼに通いつめ、
を行い、①~③を証明しようと僕は思ったのです。
①食味が良い根拠
「鳥ノ巣 天空の棚田米」の生産者の一人、甲斐さんにお話しを聞くと、R6の食味検査では82点。過去には86点を達成し、地域最高評価を受けたとのこと。
60~65点が標準で70点前後が美味しいと感じるラインなので、80点以上は優良米に分類されます。
僕が食べて美味い!と感じたのは、やはり科学的な根拠があってのことでした。

②農薬や化学肥料の使用が極端に低い
とにかく「鳥ノ巣」の米農家さんは、農薬や化学肥料の使用がとても少ないのも特徴です。
先ほどの甲斐さんにお話しを伺うと、R7年産の米は除草剤を1回使っただけ。
| 作業 | 町内慣行栽培 | 鳥ノ巣_甲斐さん |
|---|---|---|
| 化学肥料 散布 | 2回 | 0回 |
| 除草剤 散布 | 2回 | 1回 |
| 化学農薬 散布 | 2回 | 0回 |
町内の一般的な米農家さんと比較しても、使用がとても少ないんです。
従って、「鳥ノ巣 天空の棚田米」は減農薬・減化学肥料の特別栽培米に分類することができます。
③水が綺麗
「うちの米は水が綺麗だから美味しい・・」
これも有名なお米の産地ではよく耳にする言葉。
確かに、ため池の水ではなく山水のような生活雑排水のない循環のある水は、ミネラル成分が豊富で美味しいお米ができることは有名は話。
でも、どのくらい水質が綺麗かを科学的に証明できる農家は本当に少ないんです!
そこで僕は、水質キットを使い実際に「鳥ノ巣 天空の棚田米」の資質を調べてみました。


写真のように試験結果は、ヤバいくらい綺麗な水。
ちなみにですが、宮崎県のとある町で同様の調査をしたのですが、「鳥ノ巣 天空の棚田米」の水質は群を抜いて綺麗でした。



絶滅危惧種の生息が環境に優しい米づくりを証明
さらに驚いたのは、ゲンゴロウやトノサマガエル、アカハライモリのような、環境省のレッドリストに絶滅危惧種や準絶滅危惧種として位置づけのある生物が、鳥ノ巣の水田に生息していたのです。写真は実際に調査で発見された生き物です。

水質調査のときにたまたま発見したこれらの生物は、まさに、環境に優しい農業をする鳥ノ巣米の生き証人。
これの生物が絶滅の危機にある原因は、開発による生息環境の消滅や、農薬や化学肥料による水生環境の破壊。
鳥ノ巣農家が自然豊かな環境を守りながら棚田で米作りをしてきた証拠になりますね^^
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
村の存続をかけて話し合う中で誕生した「鳥ノ巣 天空の棚田米」。
あなたが興味を持ってくだされば、ぜひ、R8年産のお米をご予約ください。
きっと、僕の大好きな鳥ノ巣の米農家は喜びますし、あなたの1票で山間部過疎地域である下区の棚田が守られるはずなので・・
鳥ノ巣天空の棚田米を購入をご検討いただく方へ
「玄米30kg」を基準に精米します。
精米や分づき精米(7分・5分など)を行うと、糠が取れる分、白米や分づき米は重量が軽くなります。
たとえば「30kg玄米を白米に精米した場合」
→ 糠がぬけるので、出来上がりは約27kg前後になります。
(※分づき精米は、白米より少し多く残ります)
5kg/10kg/30kgのご注文をいただいても、「精米後の重量」で袋詰めしてお届けします。
農薬を使わずに育てているので、斑点米や白っぽい粒(乳白粒)が混ざることがあります。
私たちは、食べられるお米を大事にしたいと考えていて、不揃いなお米も過度な選別で捨てていません。
これは、田んぼの環境や天候による自然な個性と捉えていただけるとありがたいです。
品質や安全性に問題はなく、そのままおいしく召し上がれます。
すぐに食べられるパックご飯もあります
下区・大久保産の玄米を使った「3日寝かせ発芽酵素玄米ご飯」もあります。
レトルト食品ですから、すぐに食べられて常温保存も可能です。